①AIの開発
②ビックデータの蓄積
③ロボット技術の発展
この3つが揃って初めて第4次産業革命と言われている
AI革命の流れに乗ることができると思います。
今回は②ビックデータの収集について、
詳しく書いてみたいと思います。
そもそもビックデータとはいったいなんでしょうか?
ただ単に大量のデータというわけではないようです。
エクセルのデータや
CSVファイルのように
既に構造化されているものから
文章や画像、動画など
構造化されていないものまで実にさまざま。
ネット通販の購入履歴
GPSによる位置情報
性別・年齢・出身地・血液型・病歴などなど、
構造化されたもの
構造化されてないもの
実にさまざまな形のデータで
しかもそれが大量に存在し、
関連づけが出来ていない状態です。
この形の揃っていない大量のデータを
いかに集めるかが最大のポイントです。
どうやってビックデータを集めればよいでしょうか?
既にグーグルとフェイスブックは
世界でダントツのビックデータを収集しています。
彼らに負けないビックデータを蓄積するためには
どうすればよいでしょう?
賛否が分かれるかもしれませんが、
基本的には徹底的な管理社会にならざるを得ないと
私は思います。
最近ようやくマイナンバー制度が出来ました。
今はまだマイナンバーでできることは少ないですが、
将来的には個人の預金額や納税記録、
病歴や投薬の履歴、
ありとあらゆるものがひも付されていくとお思います。
世界的に見れば、先進国の中で、
マイナンバー制度最後進国が日本でした。
多くの国で、個人に番号を割り当てて管理する制度が
出来上がっています。
身近なところですと、
アメリカ
韓国
中国
ドイツ
アイルランド
オランダ
スウェーデン
デンマーク
エストニア
などなど、
多くの国でマイナンバーと同様な制度が
既に完成されています。
2017年現在
その中で最も進んでいるのがエストニア。
マイナンバーカードがあれば、
免許証の所持不要(もちろん免許取得は必要ですが)
多くのクレジットカードも不要
店ごとのポイントカードも不要
投票もネット経由(海外からでも可能)
お薬手帳不要
カルテ不要
全てマイナンバーカードにひも付され、
マイナンバーを紹介しさえすれば、
この人がどういう人物なのか
詳細にわかります。
全てのデータがひも付されることで、
ビックデータはどんどん蓄積されていきます。
ビックデータの蓄積量が
AIを活かすか、殺すかを決めるとすれば、
いかに早くビックデータを収集するか
ということが、
AI革命の流れに乗れるかどうかの分水嶺です。
もちろん、
ハッキングや成りすましなど、
ビックデータ・ネット社会ならではの脆弱性や問題点があり、
多くの課題はあるのも事実。
しかし、エストニアと言う国はそれでも、
ICTで国を強くするという決断をしたというわけです。
国民は徹底的に管理され、
民進党ではありませんが、
監視社会と言っても良い状態だと思います。
スウェーデンやデンマークも同様です。
役所に行って、
紙の書類をちまちまやり取りしている日本と比べると、
もう、なん歩も先に行っている感じです。
世界に負けないビックデータを集めるためには
ある程度の管理社会を甘受せざる負えないのかも
しれません。
管理社会を甘受して、
日本が先進国として第4次産業革命の流れに乗るか?
管理社会や監視社会を拒否して
発展途上国でも良い、というコンセンサスを得るか?
AI社会に入る前に
徹底的な国民的議論が必要なんだろうと思います。
おしまい。