アメリカでも
銃規制に対して賛否が分かれておりますが、
こういった事件が起こると
逆に銃の販売が増えるという現象が起こります。
銃規制に反対しているのは全米ライフル協会。
誰が大統領でも、ライフル協会は多額の献金をしております。
したがって、銃規制がなかなか進まない。
日本のように徹底的に規制してしまえば、
このような事件は起こりようもないわけですが、
アメリカではなかなかそれが進まない。
まぁ、一概に銃規制が正しいかどうかというのは、
日本からの視点だけでは、なかなか判断ができません。
隣の家まで１０キロ以上離れているなんて環境下で、
もし強盗がきたら・・・
お巡りさんを呼んでも、来るまでに２０分はかかります。
自衛しなければ、殺されて身ぐるみ剥がされます。
また、アメリカのでは
自分の身を守るための武装は
憲法でも保障されています。
憲法で銃規制が出来ない
また、ライフル協会の圧力もあって、
やはり銃規制ができない。
武器を持つから事件が起こるのか？
事件があるから、銃が必要なのか？
銃規制の問題はアメリカの相当根深い
闇の一つなんだろうと思います。
さて、
本題はここから。
日本は江戸時代まで
お侍さんが武器を持っていました。
日本刀です。
江戸の町を歩けば、
日本刀という武器を持った人がいる。
江戸時代の治安はどうだったでしょう？
無差別殺人があったでしょうか？
お侍さんが強盗するから、
町民も日本刀を持つべきだ～！
という運動が起きたでしょうか？
例外はあるでしょうが、
基本的には江戸時代の治安は良かった。
日本では、
武器を持っている人が
普通に町にいるのに、
治安は良かった。
一方アメリカは
武器を持っている人が
普通に町にいて
治安が悪い。
もちろん、刀とピストルとは殺傷能力が全く違いますので、
同じまな板の上で議論できないかもしれませんが、
ここで強調したいのは
アーリア系白人のもつ
独特の「攻撃性」が表れている
と言うことです。
アーリア人は
ヨーロッパだけでやりくりできるのに、
世界中を植民地にして他民族を殺しまくり、
多くの黒人をアフリカから連れてきて奴隷にし、
世界中の富を搾取し続けてきました。
昔々、
寒冷で痩せた土地（ヨーロッパ）に
移動していった人類（アーリア人）は
収穫物が少なく全滅の恐れがあった。
従って遊牧を始めて肉を食べるようなりました。
彼らはブタや牛や羊を食べるようになったことで、
他を切り刻むということに対して
良心の呵責が薄れていったんだろうと思います。
もちろんアジア人も肉を食べますが、
日本で肉を食べるようになったのは
大まかに言えば、明治以降です。
それまでは米と魚、味噌汁とおしんこです。
ここ２００年くらいで、肉を食べ始めたにすぎません。
話を戻します。
遊牧を始めてもなお、
食べるものが少なかった。
そこで他人の物を奪ってでも
生き残るという思想が出てきます。
人の物を奪ってでも生き残ったやつがヒーローです。
だから、他人の物を強奪するバイキングが
ヨーロッパではヒーローとして描かれるわけです。
日本人の発想とは全く違います。
日本式に言えば、バイキングはただの海賊です。
「他を駆逐しなければ生き延びられなかった」
という歴史的背景が
その後の白人の植民地支配へとつながる
背景になっていくんだろうと、
私は思います。
競争して、他人に勝つ！
負けたやつが悪い奴！
勝ったやつが良い奴！！
ここに日本とアメリカの決定的な「差」があると思います。
日本は「和をもって尊し」です。
聖徳太子の時代から
人々の和を重んじてきました。
アメリカで銃規制が出来ないのは、
憲法の問題でもなく
全米ライフル協会の献金の問題でもなく、
「和を尊ぶ」よりも
「競争」が正しいという
根本的な問題があると思います。
日本もすっかり欧米化して
競争社会が当たり前のような社会になってきました。
でもそれって本当に正しいのでしょうか？
負けたやつは
本当に悪い奴なんでしょうか？
どっちが優れているとか
優れていないとか
そういう問題ではなく、
武器を持った人が普通に町にいたのに
治安の良かったという江戸の事実を鑑みれば、
日本古来の「和をもって尊ぶ」という精神は
競争社会になった現代になってもなお、
日本にとってますます大切なんだなぁと
今回のアメリカ銃乱射事件をみて
そんなことを感じました。
おしまい。
