会社は誰のためにあるのか?
誰のために企業活動をするのか?
会社は株主の物?
いえ、違います(キッパリ)
会社は地域社会のもの
地域社会を元気にするもの
日本社会に貢献すのも
彼は2万人以上のリストラを断行しましたが、
2万人以上の従業員は路頭に迷いました。
2万人以上の血を流して、
喜んだのは誰ですか?
そりゃ株主は喜んだことと思います。
出光の創設者
出光 佐三は戦後会社が窮地に陥った時も、
誰一人リストラはしませんでした。
個人資産を出してでも、社員を食わせました。
会社は社員のもの
社員の家族のもの、
社員は家族。
従って会社にタイムカードはありませんでした。
家族同士でタイムカード押す人いますか?
社員も会社のために一生懸命、
誠心誠意働きました。
これこそ、
日本社会の根源的な力の源なんだろうと、
私なんかは思います。
今でもこの精神は生きています。
「下町ロケット」が爆発的に人気が出るのも、
仕事を一生懸命頑張ることの素晴らしさや
仕事に対する誇りが
日本人の心の中に残っているからです。
そこには金儲けとか
報酬がなんぼだとか
そんな次元の話は出てきません。
今ではすっかり欧米式経営こそがすばらしいんだ、
という社会になってしまいましたが、
今一度
出光佐三の精神を思い出したいと思います。
ゴーンさんの年俸が(5年で)100億。
年20億円です!!
他方、
日本のサラリーマンの平均年収は420万円です。
その差約476倍です。
「夢があるから社長が高額年俸もらっても良いじゃないか」
という考えもあるかと思いますが
476倍はあまりにもおかしい。
1人のサラリーマンが476年間働き続けて得るお金を
たった1人がたった1年でもらう。
会社トップと一般サラリーマンの年収の差は
せいぜい25倍くらいまでに抑えるべきです。
どこかの社長が月に行くそうですが、
「ゴー、トゥー・ザ・ムーン」とか
ま、はっきり言ってあり得ません。
「自分だけ良ければ、
月に行こうが、
100億もらおうが、
脱税しようが、
ホワイトヘイブンしようが、
なんでもOK」
「勝てば、なにしても良い」
こんな社会は日本社会にはなじみません。
仕事はあくまで社会貢献です。
そのあとで、お金が付いてくる。
まず、仕事に対する考え方にこそ、
肝があるんだろうと思います。
ちょっと話が飛躍するかもしれませんが、
米国のGDPは世界1位です。
しかし、
米国の1%の富裕層は
アメリカの富全体の半分を持っています。
世界2位の中国は
中国共産党員とその取り巻き企業が
富の90%を持っています。
1億人の貴族層と
10億人以上の奴隷の社会です。
資本主義と共産主義の行きつく先は同じ。
一部の裕福層がその他大多数の貧困層を支配する
という構造は資本主義も共産主義も同じです。
そのバランスをもっとも上手く取れていた国。
それが、かつての日本だったんだろうと、
私なんかは思います。
敗戦後、
教育勅語が否定され、
社会や家族や友人よりも、
個人こそが大切なんだ。個の多様性が重要なんだ
という教育がされ続けました。
個人が最大限幸福になるためには
他を20000人以上リストラしても良いんです。
それがカルロス・ゴーン被告人です。
それが今の日本です。
最大多数の最大幸福
これを求めて仕事ができるよう
今一度
出光佐三の起業精神を思い出して欲しいものです。
日本人にはその精神が
今も生き続けていると
私は信じています。