フーバー大統領の回想記
「裏切られた自由」の中で、
彼はこう書いています。
「日本はすでに繰り返し
講和を求めてきていたことを鑑みれば、
原爆投下が間違った決定であることがわかるが、
それ以上に、
アメリカの歴史に
比類のないほどの残虐性を
刷り込んでしまった。
この事実は米国民の良心を
いつまでもさいなむことになるだろう」
また、トルーマン大統領の軍関係トップの参謀
ウイリアム・リームは自伝「I was there」の中で
こう言っています。
「広島と長崎で使ったこの野蛮な兵器は
対日本戦に実質的に役立つようなものではなかった。
日本の敗戦はすでに明白であり、降伏の用意もできていた。
この兵器を最初に使った国家として
我々は暗黒時代の野蛮人たちの倫理基準を
採用してしまった。
私は、そのようなやり方で戦争を遂行することなど、
教わったこともないし、
婦女子を殺して戦争に勝つことなどできない」
とこのように述べています。
だからアメリカは必死に
原爆投下の正当性を国民に一生懸命教育している。
一生懸命教育しなければ、
良識あるアメリカ人は良心の呵責に耐えられない。
たった2発の爆弾で
30万人の婦女子を焼き殺したという事実に
心を押しつぶされてしまうでしょう。
アメリカは機密文章を含め、
50年経つと、基本的には公開されます。
フーバー大統領の回想記も
長らく発禁となっておりましたが、
一般のアメリカ国民はもちろん、
今では日本でも普通に買うことができる
ようになっています。
数々の発禁だった文章が解禁となり、
今まで知られていなかった
多くの事実が明らかになると、
このアメリカ史最大の黒歴史の真実も、
徐々に世間に知られるようになってきました。
現代を生きるアメリカ国民には
なんの罪もありません。
75年前の話です。
しかし、
アメリカの歴史の真実として、
フーバー大統領の回想記と
ウイリアム・リーフの自伝は
大変重要な文章となると思います。
事実、
アメリカ国民の原爆に対するアンケートを見ると、
その意識は大きく変化してきています。
https://www.newsweekjapan.jp/stories/…/2015/08/post-3827.php
アメリカは上記の通りある一定の残虐性がありますが、
事実を事実として素直に受け入れ、
間違いがあったら即座に改善するという
日本人にはあまり見られない「良識」があると思います。
そこがアメリカの強さの根源なんだろうと
私なんかは思います。
原爆投下は日本人として許すことができませんが、
しかし、
アメリカから学ばなければならないことが
あることも、また事実です。
日本の悪いところは
一度決めたら、なかなか変わらないということ、
例えそれが、事実と違っても、
変えることができず、延々と続けてしまう。
日本の敗戦の原因はそういった思考パターンに
大いに関係があるんだと思います。
ダーウィンは
「強い個体が生き残るのではなく、
変化できるものだけが生き残る」と
進化論の中で書いています。
戦後75年が経ち、
日本はどう変化していくんでしょうか?
毎年8月になると、
いろいろなことで頭の中がモヤモヤします。。。。
原爆が爆発した瞬間の温度は
250万度。
太陽内部の温度です。
すべてのモノは一気に気化する温度。
その後6000度の炎で
今日、この日に
10万人近くの人が一
瞬で焼け死にました。
その後4か月で6万人
最終的には20万人が
たった一発の爆弾で死にました。
小学校も吹き飛びました。
病院も吹き飛びました。
街1つが75年前の今日、この日
一瞬にしてなくなりました。
男は戦争に行っていませんから、
死んだのは女・子供にジジババです。
なんてことをするんだ・・・
この日記を書いているだけで、
涙が出てきます。
ほんと、
嫌な日です。
随想
おしまい。