さてさて、連続してザ・バイクマン日記がどんどん進みます。
今日は歴史シリーズの４回目
過去３回の日記は下記
歴史①「コペルニクス」
http://thebikeman.jp/nikki/2014-01-30.html
歴史②「歴史教育」
http://thebikeman.jp/nikki/2014-03-31.html
歴史③「歴史観に中立はあるか？」
http://thebikeman.jp/nikki/2014-04-02.html
侵略とは何か？の１回目
１８５０年から１９００年
ちょうど日本が明治維新のころの
世界を見て見たいと思います。
このころの世界は
たったの３つの世界でカテゴライズできます。
つまり、
A：ヨーロッパ諸国の独立国のグループ
B：ヨーロッパ諸国が侵略した国々のグループ
C：ヨーロッパ諸国が侵略していないグループ
と、たった３つのカテゴリーで区分できます。
Aのヨーロッパ諸国とは
イギリス（ここではアメリカも含めます）
フランス
ドイツ
スペイン
ポルトガル
ロシアなど
Bのヨーロッパ諸国が占領した国は
まず
北アメリカでは
フランスが占領したカナダ
イギリスが占領したアメリカとカナダ
スペインが占領したメキシコ
南アメリカでは
ポルトガルが占領したブラジル
スペインが占領したその他の部分
アフリカ大陸では
エチオピアを除いたすべてが
イギリス・フランス・ドイツ・スペイン・ポルトガル
に占領されます。
アジアでは
イギリス領のインド
フランス領のインドシナ
オランダ領のインドネシア
スペイン領のフィリピン（のちにアメリカ）
ドイツ領の太平洋諸島
アメリカ領のハワイ
ユーラシア大陸では
ロシア領のシベリア・樺太
ロシア領のアラスカ（のちにアメリカ）
オセアニアでは
イギリス領のオーストラリア・ニュージーランド
そしてCのグループ
ヨーロッパ諸国に占領されていない国は
中国の１部と日本だけ
ということになります。
中東地域は占領されておりませんが、
中東に住む人たちはヨーロッパに住む
白人（アーリア人）と同じ
イラン系アーリア人やインド系アーリア人と
なり、民族的には同じ民族ということで
侵略の対象とはなりませんでした。
ということで、
上記のように
世界はたった３つのカテゴリーで
分けられた世界でした。
世界の中で植民地化されていないのは
中国の一部と日本だけという
なんとも特殊な世界であったことがわかります。
えー、
細かいつっこみを自らすると、
アフリカの中でエチオピアだけが
植民地とならなかったわけですが、
当時エチオピアには疫病が蔓延しておりましたので、
ヨーロッパ人が入植できなかったし、
また、
シャム（現在のタイ）も占領されませんでしたが、
イギリス勢力とフランス勢力の中間地点の干渉国として
細々と独立を維持していたにすぎません。
当時のヨーロッパ諸国は
当然中国も日本も取りに来たかったと思います。
中国は領土が大変大きかったので、
国の一部を割譲するという方法で
国としての独立を維持することができました。
しかし、
日本はほんの小さな国ですので、
国の１部を割譲するというようなことはできません。
侵略されれば、
あっという間に植民地となりかねない状況でした。
当時の江戸幕府がもし開国せずに、
ヨーロッパ諸国に抵抗していれば
おそらく日本も簡単に植民地化されていたと思います。
江戸末期、
坂本竜馬や西郷隆盛などの人物がドラマチックに
描かれた作品が多いのは、
当時の日本が
開国を進めるべきとするタカ派と
鎖国を続けるべきとした保守派の
２大勢力により、国が完全に２分していたためです。
内戦になりかねない状況の中で
国を一つにまとめ上げた人々の功績は
大変大きかったと思います。
もし、当時の日本が内戦状態となれば、
日本を植民地化したかったヨーロッパ諸国にとって
大変都合が良かったはず。
日本が１枚岩となって
開国１本にベクトルをまとめ、
植民地化という最悪の事態を回避することができたのは
ひとえに明治維新当時活躍した多くの人たちの功績です
その後の歴史を大きく変える大事件が多かった時代。
現在でも明治維新に登場した人物が
数々のドラマとなって残っているのもうなずけます。
こうして時代を先読みした偉人たちのおかげで
日本は占領されずに開国という道を選ぶことになります。
あ、つい熱くなって明治維新の話が出てきましたが、
ここで私が言いたいのは
日本と中国の一部を除いて
世界のほとんどがヨーロッパ諸国に占領され
植民地となっていた、ということです。
ということで今日はここまで
次回は「侵略とは２（植民地の実態）」を
書きたいと思います。
おしまい。
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